ダイハツミライース(KFエンジン)のファンベルト交換手順と費用まとめ【現役整備士が解説】

ミライース ベルト交換

こんにちは、すすてっくです!

今回はダイハツミライースのファンベルト交換手順と費用をご紹介します。

ファンベルトは消耗品です。できれば4万キロごとに交換したいですね。

KFエンジン搭載車なら交換手順はほぼ同じだと思うのでぜひ参考にしてください。

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交換手順

①エアクリーナーホース取り外し

ミライース ベルト交換

赤丸のプッシュリベットを取り外し、エアクリーナーホース(ダクト)を取り外す。

②オルタネーター上側の取り付けボルトを緩める

赤丸のボルトを緩めます。先にマーキングをしておくことでたわみ量の目安になります。ボルトは12mmです。

締め付けトルクは44.0±8.8N・mです。

③リフトアップしタイヤを外す

④スプラッシュガードを取り外す

まずバンパー下のインナーライナーを固定しているプッシュリベット2か所を取り外し、めくっておきます。

プッシュリベット一本と10mmのボルト2本を取り外すとスプラッシュガードが外れます。 

⑤クーラーベルトを切断する

手前のクーラーベルトはストレッチベルトなのでテンショナーなどはありません。ニッパーなどで切断して外します。

ストレッチベルトとは

エンジンの補機類などの駆動に用いる低弾性のベルトで、エラスティック・ベルト(弾性ベルト)ともいう。通常、固定されたプーリ軸間に対して比較的剛性の低いベルトを弾性的に引き伸ばしながら張り上げ、その伸びにより発生する張力で補機類を駆動する。ベルト・テンショナ(ベルト張力調整装置)を省略できるのが特徴であるが、取り付けには専用の工具を要し、取り外すときには切断し、再使用はできない。

出典『最新版 自動車用語辞典』(株式会社精文館)
すすてっく

ストレッチベルトの取付には専用工具が必要です。装着車が増えているので用意しておきたいですね。

⑥オルタネーター下側の取付ボルトを緩める

オルタネーター下側の取付ボルトを緩めます。12mmのボルトです。

締め付けトルクは44.0±8.8N・mです。

⑦アジャストボルトを緩めファンベルトを外す

10mmのアジャストボルトを緩めファンベルトを外します。 

⑧ベルトを交換し逆の手順で組付けていく

組付けは取り外しと逆の手順でOKですが、

  • ベルトが正しく溝にはまっているか
  • ボルトは適正トルクで締まっているか
  • ベルトの張りは適切か

などを確認します。

ストレッチベルトの取付方法

ストレッチベルトの取付には専用工具のストレッチベルトインストーラーを使用します。インストーラーにベルトをひっかけ、クランクプーリーを回して取付ます。

すすてっく

JTCのJTC4084Sを使用しています。ボルトでクランクプーリーに挟むように固定出来てすごく使いやすいです。

交換費用

部品代工賃合計
¥3,370¥7,200¥10,570
税込み

ミライースのファンベルト全数取替の工数は、車検時0.6 一般整備0.8です。

まとめ

  • KFエンジンのファンベルト交換費用は約10,000円
  • ストレッチベルトインストーラーがあれば便利

今回はダイハツミライースのファンベルト交換手順と費用をご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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すすてっく2級自動車整備士 自動車検査員
現役整備士ブロガー|整備士歴15年以上|元オートバックス社員|自動車の整備や工具に関する情報を発信しています。