ルノー・カングーのタイミングベルト交換費用や交換手順と専用工具【現役自動車整備士が解説】

カングー タイミングベルト交換

こんにちは、すすてっくです!

今回はルノーカングー2のタイミングベルト交換についてご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

関連記事 【ルノーカングー2】エンジンオイルとオイルエレメント交換のご紹介!

カングー2のタイミングベルト交換サイクルは4年もしくは60,000km

タイミングベルトの交換サイクルは日本車の場合10万kmに1度輸入車の場合5万kmに1度と言われています。

カングー2のタイミングベルト交換サイクルは4年(新車なら5年)もしくは6万キロに1度

カングー2の場合タイミングベルトキット(同時交換部品がセットになった商品)が売られているので便利です。

カングー2のタイミングベルト交換はSST必須

カングーのK4Mエンジンは、カムプーリーとクランクシャフトプーリーに合いマークがありません。

そのためタイミングツールというSSTを使用し、カムシャフトとクランクシャフトを固定した状態でタイミングベルトを交換します。

カングー2のタイミングベルト交換手順

タイミングベルト取外し

あくまでも自己流の交換手順です。

①インナーライナー取外し

クリップリムーバーとトルクスレンチを使用してインナーライナー(前)を外します。

②ステーの取外し

ボルト(13mm)を4か所緩めステーを外します。

③ドライブベルト取外し

16mmのレンチを使用しテンショナーを緩めてドライブベルトを外します。

④ラジエターサブタンクとエアクリーナーダクト取外し

サブタンクはツメを押しながら左にずらせば外れます。

ダクトは10mmのボルトを1本緩めたら外れます。

⑤カムシャフトカバー取外し

カムシャフトのカバーを2か所外します。

タイミングベルトキットに含まれているので穴をあけても構いません。

⑥カムシャフト固定ツール取付

カムシャフトの溝が一直線になるようにクランクシャフトを回転させ、カムシャフト固定ツールを装着します。

⑦クランクシャフト固定ピン取付

オイルレベルゲージの付け根付近(オイルフィルター右側)にトルクスボルト(E14)があるので緩めます。

ボルトの穴にクランクシャフト固定ピンを取付します。

E型トルクス(E14)を使用します。

⑧クランクシャフトプーリー取外し

固定ボルト(18mm)を緩めクランクシャフトプーリーを取外します。

⑨フロントカバー下側取外し

ボルト(8㎜)を4か所緩め、フロントカバー(下側)を外します。

⑩エンジンマウント取外し

落ちないようにエンジンを支えておきエンジンマウントを取外します。

固定ボルトは全て16mmです。

⑪フロントカバー(上側)取外し

フロントカバーの上側を外します。

固定ボルトは全て13mmです。

狭くて出てこないのでエンジンを少し浮かせます。

⑫タイミングベルト取外し

テンショナーを緩めてタイミングベルトを取外します。

ベルトにマーキングしておくと取付がスムーズにできます。

⑬ウォーターポンプ取外し

タイミングベルト、アイドラプーリー等を外したらウォーターポンプを取外します。

1本だけ10mmのボルトであと全て8㎜のボルトです。

外したタイミングベルトは細かいヒビが入っていました。

ここから組付け作業に入りますが、オイルシールからオイルが漏れていたら同時に交換しておきましょう

タイミングベルト取付の注意点

タイミングベルトの取付に関して要点のみご紹介します。

タイミングテンショナーの調整

ヘキサゴンレンチを使用しテンショナーの△が溝の位置になるように調整します。

クランクボルトは角度締め

クランクボルトはストレッチボルトのため再利用ができないそうです。そのためタイミングベルトキットに含まれています。

締付はアングルゲージを使用し角度締めを行います。メーカー指定トルクはモデルにより異なるので要確認です。

ベルト取付後はクランクシャフトプーリーを2回転させて確認する

タイミングベルト交換後は必ずコマずれが無いか確認します。

クランクプーリーを2回転させてSSTが問題なく装着できればOKです。

カングー2のタイミングベルト交換費用

項目数量単価金額区分
タイミングベルトキット1.015,20015,200部品
ドライブベルト1.03,7003,700部品
ウォーターポンプ1.014,50014,500部品
純正ロングライフクーラント2.02,2002,200部品
工賃1.045,00045,000工賃
総額(消費税込)80,600円

費用はあくまでも目安です。

追加作業が無かった場合の最低価格です。

ここからオイルシールやクランクプーリー、ドライブベルトのオートテンショナー等の交換が追加になると金額がはね上がります。

修理代を節約したいなら輸入車専門店がおすすめ

ディーラーの修理代は高い!と悩まれている方も多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめなのが輸入車修理専門店「buv.LABO」です。

buv.LABOの特徴
  • 全国に200店舗以上加盟店があるので全都道府県対応可能
  • 専用テスター完備で全ての輸入車メーカーに対応可能
  • ディーラーレベルの品質で20~30%のコストダウンを実現
すすてっく

無料で見積もり、相談できるのでお気軽にお問い合わせください。

CHECK! 無料見積もりはこちらから

全国200社の工場が対応【輸入車修理専門店/buv.LABO】即日入庫可能【見積もり・電話相談無料】

まとめ

  • カングー2のタイミングベルト交換サイクルは4年(新車なら5年)もしくは6万キロに1度
  • カングー2のタイミングベルト交換はSST必須
  • タイミングベルトとウォーターポンプだけの交換なら約8万円ほど

今回はルノーカングー2のタイミングベルト交換についてご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございました。

カングー関連記事です!

ABOUT US
すすてっく2級自動車整備士 自動車検査員
現役整備士ブロガー|整備士歴15年以上|元オートバックス社員|自動車の整備や工具に関する情報を発信しています。