【日産】電動パーキング搭載車のリヤブレーキパッド交換方法【現役自動車整備士が解説】

こんにちは、すすてっくです!

電動パーキングブレーキ搭載車のリヤブレーキパッド交換をする場合は基本的にどのメーカーもブレーキメンテナンスモードにしてやる必要があります。

ニッサン車の場合はメンテナンスモードでリヤブレーキパッドを交換後、初期位置の調整が必要なようです。

そこで今回はニッサン車(電動パーキングブレーキ)のリヤブレーキパッド交換方法をご紹介します。

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【ニッサン】電動パーキング車のリヤブレーキパッド交換手順

  1. パーキングブレーキを解除する。
  2. キースイッチをOFFからONにする。(エンジンを始動しない。)
  3. OBDテスターを使用し【EHS/PKB】→【作業サポート】→【ブレーキパッド交換開始】→【開始】の順で選択する。
  4. この状態でリヤブレーキパッドを交換する。
  5. 交換後、OBDテスターを使用し【EHS/PKB】→【作業サポート】→【ブレーキパッド交換終了】→【開始】の順で選択する。
  6. 【EHS/PKB】→【作業サポート】→【初期位置調整】→【開始】の順で選択する。
  7. 【EHS/PKB】→【作業サポート】→【ブレーキ作動】→【開始】の順で選択する。
  8. 【EHS/PKB】→【作業サポート】→【ブレーキ解除】→【開始】の順で選択する。
  9. パーキングブレーキスイッチを操作し、パーキングブレーキを作動→解除させる。
  10. 【EHS/PKB】の自己診断を実施し、DTCが残っていないか確認する。
  11. キースイッチをOFFにする。
  12. ブレーキペダルを数回踏み込み、リヤディスクブレーキに引きずりがないか点検する。

ブレーキパッド交換中はパーキングブレーキスイッチの操作とブレーキペダルを踏まないように。

電動パーキングブレーキのコネクタを抜いて交換する場合の手順

OBDテスターを使用せず、電動パーキングブレーキのコネクタを抜いて交換する車種もあるようです。(P15キックス等)

ただし、この場合でもリヤブレーキパッド交換後の初期位置調整にOBDテスターが必要になります。

交換手順

画像引用:日産サービスマニュアル
  1. パーキングブレーキを解除する。
  2. パーキングブレーキアクチュエータコネクタ(画像A)を外す。
  3. この状態でリヤブレーキパッドを交換する。
  4. ブレーキパッド交換後、OBDテスターを使用し【EHS/PKB】→【作業サポート】→【初期位置調整】→【開始】の順で選択する。
  5. 【EHS/PKB】の自己診断を実施し、DTCが残っていないか確認する。
  6. ブレーキペダルを数回踏み込み、リヤディスクブレーキに引きずりがないか点検する。

まとめ

  • ニッサン電動パーキング車のリヤブレーキパッド交換はOBDテスターが必須。
  • 他のメーカーと違うのはリヤブレーキパッド交換後に初期位置学習が必要な所。

今回はニッサン車(電動パーキングブレーキ搭載車)のリヤブレーキパッド交換方法をご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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すすてっく2級自動車整備士 自動車検査員
現役整備士ブロガー|整備士歴15年以上|元オートバックス社員|自動車の整備や工具に関する情報を発信しています。