こんにちは、すすてっくです!
フィットにお乗りのお客様から「エンジンが始動できないので家まで診に来てほしい」と修理依頼がありました。
症状を聞くとキーが全く回らないそうです。
この記事ではGE6フィットのキーが回らない症状のエンジン始動不能修理について解説しています。
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もくじ
車のキーが回らない主な原因
車のイグニッションキーが回らない原因は主に3つ。
ハンドルロックががかかっている
エンジンを止めている状態でハンドルを動かすとハンドルロックがかかってしまいます。
ハンドルロックとは盗難を防止するための機能ですね。
「キーが回らない」とよく問い合わせがありますが、そのほとんどがハンドルロックがかかっているだけという場合が多いです。
シフトポジションが「P」か「N」以外になっている
シフトポジションが「P」か「N」以外になっている場合も構造上キーは回らないようになっています。
エンジンが始動した瞬間に車が走り出したら大変ですからね。
キー本体の故障
鍵やキーシリンダーが故障した場合も回すことができなくなります。
鍵やシリンダーは鉄でできているので、何度も使用しているとだんだん摩耗して溝が合わなくなるんですね。
普通に使用していればまず無いんですが、キーを無理やり回したり使い方が荒いと故障することがあるようです。
GE6フィットのイグニッションキーシリンダーの脱着
では早速外していきます。鍵を回してエンジンをかけるタイプの車なら交換手順はどれもほぼ同じです。手順は以下の通り。
- バッテリーマイナス端子を外す。
- コラムカバーを取り外す。
- エアバッグを取り外す。
- ハンドルを取り外す。
- スパイラルケーブルを取り外す。
- コラムスイッチを取り外す。
- イグニッションキーシリンダーを取り外す。
外れました。
外したイグニッションキーシリンダー
GE6フィットのイグニッションキーシリンダーはこんな形。ハンドルロックと一体になっています。
この状態でキーを回そうとしてみましたがやはり回すことができません。イグニッションキーシリンダー本体の故障で間違いないですね。
新品のイグニッションキーシリンダー
部品が届いてから気づいたのですが、ドアのキーシリンダーもセットになっています。工賃の入れ忘れにご注意を。
イモビライザ装着車はキーの登録が必要
イモビライザ非装着車はイグニッションキーシリンダー交換で作業完了ですが、イモビライザ装着車はディーラーにてキーの登録が必要です。
イモビライザ装着の判別方法
イモビライザ装着の有無は、以下の2点で判別できます。
- メーターのイモビライザインジゲータの点灯
- イグニッションキーの刻印
今回のフィットの場合、キーに「L」の刻印があったのでイモビライザ装着車と判別できました。
実際、イグニッションキーシリンダー交換後エンジンを始動させても一瞬でエンストし、インジゲータが点滅(10秒)するようになりました。
イモビライザの照合が正しく行われなかった場合、このような状態になるようです。
ホンダGE6フィットのイグニッションキーシリンダー交換費用
部品代 | 工賃 | イモビ登録費用(2本) | 合計 |
---|---|---|---|
56,210円 | 16,830円 | 6,600円 | 79,640円 |
合計金額約8万円と高額修理になりました。これだけ費用が掛かるとなると乗換を検討してもよさそうですね。
まとめ
- 車のキーが回らない原因は主に3つ、ハンドルロック、シフト位置、キーの故障
- イグニッションキーシリンダーの交換はどの車もほぼ同じ
- GE6フィットのイグニッションキーシリンダーはドアキーシリンダーとセット
- GE6フィットのイモビライザ装着有無はメーターとキーの刻印で判別できる
- 修理費用は約8万円
今回はGE6フィットのキーが回らない症状のエンジン始動不能修理について解説しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のフィットの場合、
以上のことからキーシリンダー本体が故障している可能性が非常に高いというわけで、部品を外して確認してみました。