こんにちは、すすてっくです!
今回はダイハツLA650タントのフロントO2センサの診断方法をご紹介します。
LA650タントに限らずKFエンジン搭載車は同じ方法で診断できると思います。
ぜひ参考にしてください!
もくじ
ダイハツ車(KF)のフロントO2センサ
ダイハツ車(KF)のフロントO2センサは4極タイプでデンソー製と思われます。
端子 | 配線の色 | 役割 |
---|---|---|
1 | 黒 | ヒータ回路アース線 |
2 | 黒 | ヒータ回路電源 |
3 | 白 | 信号線 |
4 | 青 | アース線 |
フロントO2センサ単体点検
まずフロントO2センサの単体点検方法をご紹介。コネクタを切り離した状態で点検します。
手順
- 次の端子間の抵抗値を測定する
1~2間 基準値 5.4~7.3Ω
- 次の端子間の導通がないことを確認する
フロントO2センサ本体~各端子
3~1,2間
4~1,2間
P0130/21(フロントO2センサ信号系統)
ダイアグノーシストラブルコードP0130/21(フロントO2センサ信号系統)が出た場合の点検方法です。
手順
- エンジンを始動し、フロントO2センサを活性状態にする
- 活性状態かつアイドリング状態でフロントO2センサのコネクタを切り離す
- センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する
【基準値】約1V
- OBDテスターを車両に接続する
- [EFI]→[アクティブテスト]を選択
- [フューエルポンプ]を選択し、フューエルポンプモーターを停止させる
- センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する
【基準値】約0Vになり、その後エンジンが停止する
フロントO2センサが正常な場合、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。
P0133/21(フロントO2センサ応答性)
ダイアグノーシストラブルコードP0133/21(フロントO2センサ応答性)が出た場合の点検方法です。
手順
- エンジンを始動し、フロントO2センサを活性状態にする
- 活性状態かつアイドリング状態でフロントO2センサのコネクタを切り離す
- センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を以下の条件で測定する
【条件】素早いレーシングを数回続ける 【基準】1V付近になっていく
- OBDテスターを車両に接続する
- [EFI]→[アクティブテスト]を選択
- [フューエルポンプ]を選択し、フューエルポンプモーターを停止させる
- センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する
【基準値】約0Vになっていき、その後エンジンが停止する
フロントO2センサが正常な場合、排気系のつまりと漏れ、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。
P0135/23(フロントO2センサヒータ信号系統)
ダイアグノーシストラブルコードP0135/23(フロントO2センサヒータ信号系統)が出た場合の点検方法です。
手順
- フロントO2センサヒータ側コネクタ端子間①~②の抵抗を測定する
【基準値】10.4~12.4Ω
国産車の場合、4本あるうちの同色の配線がヒーター回路です。フロントO2センサが正常な場合、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。
まとめ
今回は、ダイハツLA650タントのフロントO2センサの診断方法をご紹介しました。
KFエンジン車の場合、フロントO2センサに関するDTCは信号系統、応答性、ヒーター信号系統の3種類。
- 信号系統の場合は、信号線③~④間の電圧を測定し、信号値が正しいかを点検。
- 応答性の場合は、ガソリンが濃い状態と薄い状態で信号線③~④間の電圧を測定しフロントO2センサの反応を確認。
- ヒーター信号系統の場合は、ヒーター端子①~②間の抵抗を測定。
LA650タントに限らずKFエンジン搭載車は同じ方法で診断できると思います。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
ヒーター回路の抵抗値と内部でショートしていないかの確認です。経験上O2センサ故障のほとんどがヒーター回路の断線です。