【P0135】ダイハツ車のフロントO2センサヒータ信号系統の点検方法【現役整備士が解説】

ダイハツ O2センサー 点検

こんにちは、すすてっくです!

今回はダイハツLA650タントのフロントO2センサの診断方法をご紹介します。

LA650タントに限らずKFエンジン搭載車は同じ方法で診断できると思います。

ぜひ参考にしてください! 

関連記事 ダイハツ車のリヤO2センサの点検方法をご紹介!

ダイハツ車(KF)のフロントO2センサ

ダイハツ O2センサー
画像引用:ダイハツサービスマニュアル

ダイハツ車(KF)のフロントO2センサは4極タイプでデンソー製と思われます。

端子配線の色役割
ヒータ回路アース線
ヒータ回路電源
信号線
アース線

フロントO2センサ単体点検

まずフロントO2センサの単体点検方法をご紹介。コネクタを切り離した状態で点検します。

手順

画像引用: ダイハツサービスマニュアル
  1. 次の端子間の抵抗値を測定する

1~2間 基準値 5.4~7.3Ω

  1. 次の端子間の導通がないことを確認する

フロントO2センサ本体~各端子

3~1,2間  

4~1,2間

 

すすてっく

ヒーター回路の抵抗値と内部でショートしていないかの確認です。経験上O2センサ故障のほとんどがヒーター回路の断線です。

 

P0130/21(フロントO2センサ信号系統)

ダイアグノーシストラブルコードP0130/21(フロントO2センサ信号系統)が出た場合の点検方法です。

 

手順

ダイハツ P0135
画像引用: ダイハツサービスマニュアル
画像引用: ダイハツサービスマニュアル
  1. エンジンを始動し、フロントO2センサを活性状態にする
  2. 活性状態かつアイドリング状態でフロントO2センサのコネクタを切り離す
  3. センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する

基準値】約1V

  1. OBDテスターを車両に接続する
  2. [EFI]→[アクティブテスト]を選択
  3. [フューエルポンプ]を選択し、フューエルポンプモーターを停止させる
  4. センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する

基準値】約0Vになり、その後エンジンが停止する

 

すすてっく

フロントO2センサが正常な場合、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。

P0133/21(フロントO2センサ応答性)

ダイアグノーシストラブルコードP0133/21(フロントO2センサ応答性)が出た場合の点検方法です。

  

手順

ダイハツ P0135
画像引用: ダイハツサービスマニュアル
画像引用: ダイハツサービスマニュアル
  1. エンジンを始動し、フロントO2センサを活性状態にする
  2. 活性状態かつアイドリング状態でフロントO2センサのコネクタを切り離す
  3. センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を以下の条件で測定する

条件】素早いレーシングを数回続ける  【基準】1V付近になっていく

  1. OBDテスターを車両に接続する
  2. [EFI]→[アクティブテスト]を選択
  3. [フューエルポンプ]を選択し、フューエルポンプモーターを停止させる
  4. センサ側の信号線端子③とアース線端子④間の電圧を測定する

基準値】約0Vになっていき、その後エンジンが停止する

 

すすてっく

フロントO2センサが正常な場合、排気系のつまりと漏れ、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。

P0135/23(フロントO2センサヒータ信号系統)

ダイアグノーシストラブルコードP0135/23(フロントO2センサヒータ信号系統)が出た場合の点検方法です。

手順

画像引用: ダイハツサービスマニュアル
画像引用: ダイハツサービスマニュアル
  1. フロントO2センサヒータ側コネクタ端子間①~②の抵抗を測定する

【基準値】10.4~12.4Ω

 

すすてっく

国産車の場合、4本あるうちの同色の配線がヒーター回路です。フロントO2センサが正常な場合、コネクタ、ハーネス、ECU不良が考えられます。

まとめ

今回は、ダイハツLA650タントのフロントO2センサの診断方法をご紹介しました。

KFエンジン車の場合、フロントO2センサに関するDTCは信号系統、応答性、ヒーター信号系統の3種類。

  • 信号系統の場合は、信号線③~④間の電圧を測定し、信号値が正しいかを点検。
  • 応答性の場合は、ガソリンが濃い状態と薄い状態で信号線③~④間の電圧を測定しフロントO2センサの反応を確認。
  • ヒーター信号系統の場合は、ヒーター端子①~②間の抵抗を測定。

LA650タントに限らずKFエンジン搭載車は同じ方法で診断できると思います。

以上最後までお読みいただきありがとうございました。

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