ヴェゼル(RU)のCVTフルード交換方法:基本知識と交換手順

こんにちは、すすてっくです。

この記事ではヴェゼル(RU)のCVTフルード(HCF-2)交換方法ついてご紹介しています。

ぜひ参考にしてください!

この記事を読めばわかること
  • ウルトラHCF-2オイルとは
  • ウルトラHCF-2オイルの交換手順

ヴェゼル(RU)のCVTフルードはウルトラHCF-2

ヴェゼル(RU)のCVTフルードはウルトラHCF-2が採用されています。

ウルトラHCF-2はHMMFに代わる新型CVT専用のCVTフルードで、HCF-2とHMMFは互換性がないのでHMMF指定車両には使用できません

HCF-2指定車両には画像のようなステッカーがチェックボルト付近に貼られています。

ウルトラHCF-2の交換時期は?

初回80,000km [40,000km]
2回目以降60,000km [40,000km]
[]はシビアコンディション

サービスデータを確認したところ初回80,000kmで2回目以降は60,000kmごとの交換を推奨しているようです。

シビアコンディションの場合は40,000kmごと推奨になっています。

ヴェゼル(RU)のCVTフルード(HCF-2)交換方法

ウルトラHCF-2の交換方法はMT車のミッションオイル交換とほぼ同じやり方です。

使用工具

交換手順

STEP

車両をリフトアップする

STEP

アンダーカバーを取り外す

プラスねじとプッシュリベットを外しアンダーカバーを外します。

STEP

フルードの排出

ドレンボルトを緩めてオイルを排出します。

走行距離約8万kmですがかなりオイルは汚れていました。

3.3リットルほど抜けました。

ドレンボルトの先に鉄粉がついているので清掃し、ドレンパッキンを交換して締め付けます。

締付トルク 49Nm

STEP

フルードの注入

フルード量

2WD車 約3.4L 4WD車 約3.9L

チェックボルト(17mm)を緩めます。

チェックボルトの穴から新しいオイルを注入します。

抜けた量を全量入れるとかなりあふれるので2WD車の場合3L程度の注入でOKです。

4WD車の場合は3.5L程度でOKです。

注入が終わったらチェックボルト(17mm)を仮締めします。

量の調整後に本締めをするのでここでは仮締めでOKです。

STEP

シフトレバーの操作

エンジンを始動しP→R→N→D→S→D→N→R→Pと各ポジションで約3秒間程度保持しながらシフト操作をします。

シフト操作が終わったらイグニッションOFFにします。

STEP

オイルの補充

チェックボルト(17mm)を緩めてオイルを補充します。

オイルが穴から溢れてあふれてきたらOKです。

液面がフィラプラグのネジ下面と同一レベル(溢れが止まったら)になったらチェックボルト(17mm)を本締めします。

締付トルク 49Nm

あとはアンダーカバーを取付て完了です。

CVT電動ポンプのエア抜き

ヴェゼル(RU)の場合はCVTフルード交換後にCVT電動ポンプのエア抜きをする必要があります。

エア抜きはテスターを使用する方法と使用しない方法があります。

テスターを使用する手順
  1. OBDテスターを接続しデータモニタでCVTF油温が60度以上あることを確認する。無ければ暖機運転を行う。
  2. AT→アクティブテスト→CVT電動ポンプの強制駆動を選択する。
  3. CVT電動ポンプを15秒以上強制駆動させる。
テスターを使用しない手順
  1. ラジエータファンが2回作動するまで暖機させる。
  2. 車速5km/h以上で走行し車両を停止させる。
  1. アイドリング ストップが作動し15秒間以上エンジンが停止状態になることを確認する。15秒間以上エンジン停止状態になれば作業完了です。

まとめ

  • HCF-2とHMMFは互換性がないので流用できない
  • 交換方法はミッションオイル交換とほぼ同じやり方
  • 使用量は2WD車で約3.4リットル、4WD車で約3.9リットル
  • 交換後はCVT電動ポンプのエア抜きが必要になる

この記事ではヴェゼル(RU)のCVTフルード(HCF-2)交換方法ついてご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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