ボルボV50のドライブシャフトインナーブーツ交換手順と費用【現役自動車整備士が解説】

今回は左側のドライブシャフトインナーブーツを交換します。

自己流の交換手順です。100％正しいわけではありません。

ロアボールジョイントの固定ナットを緩めます。

ナットは21mmです。

緩めたらボールジョイントプーラーなどを使用しハブとロアアームを切り離します。

ドライブシャフトのセンターボルトを緩めます。

ボルトは14mmです。

抜け防止のCリングがないのでセンターボルトを緩めるとドライブシャフトが外れます。

今回はインナージョイントのアウタレースを残した状態でブーツを交換します。

外さなくても作業できる車種の場合は無理に外していません。

軸用のスナップリングプライヤーを使用しCリングを外します。

インナージョイント内部はニードルベアリングと呼ばれる種類のベアリングを使用しています。

乱暴に扱うとニードルベアリングがバラけるので要注意。

次にローラーベアリングを外すのですがボルボ車の場合これが物凄く固いです。

なので油圧プレスを使用して外しています。

ベアリングが傷みそうですが傷むほど負荷はかかりません。

油圧プレスを使用すると数秒で外すことができます。

ハンマーや3本爪プーラーで外すこともできますがかなり時間がかかります。

ブーツをドライブシャフトに装着します。

ローラーベアリングを取り付けるときも油圧プレスを使用したほうが確実です。

ドライブシャフトの溝にベアリングプーラーをかまして支えます。

ローラーベアリングを取り付けたらCリングを取り付けます。

グリスを充填しドライブシャフトを取り付けます。

輸入車のドライブシャフトブーツバンドは専用工具があれば便利です。

あとは取り外しと逆の手順で組付けて完成です。